「グッドラックららばい」平安寿子著 講談社文庫
ある日、母が家出する。「ちょっと家出します。そのうち帰ります」と夫の職場に電話して、20年帰らない。夫は非常事態に対応するのが面倒なので(対応したくない。考えたくない。)「様子を見る」ことにする。二人の娘のうち姉の積子は恋人に夢中なので気にかけていない。妹の立子(中学生)だけは見捨てられたことに怒りを感じて感情を爆発させる。そして20年の家族の歴史が語られる。
平凡な人たちの非現実的な対応。かろうじて妹だけが、現実に対応しているように見える。
それにしても、この爽快感は何だろう。世間体とか、常識とか考えずに、本音で生きながら平穏な生活を送れることに、うらやましいような、あきれるような気分。
核家族だから昔のようではないが、まだまだ世間は狭い。
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