神棚

神棚
正月が来た

2010年1月23日土曜日

災厄の紳士 (D.M.ディヴァイン著 中村有希訳 創元推理文庫)

帯に魅かれて買ってしまった。「ミステリがおもしろい1位」とかあると、ランキングに弱くて衝動買い。
「根っからの怠け者で、現在ではジゴロ稼業で糊口を凌いでいるネヴィル・リチャードソンは、一獲千金の儲け話に乗り、・・・」(裏表紙)とあるように、なんとなくちょっと古めかしい本格ミステリーです。

 イギリスが主な舞台ですが、最初のほうは往年のフランス映画死刑台のエレベーター」や「危険がいっぱい」風の感覚があります。 奥付を見ると、1971年の作品で翻訳は2009年に発行されています。
 
 ミステリーなので、これ以上は書きませんが、時がたっているのがかえって、新鮮で楽しめました。
 
 それにしても翻訳本の高いと思いませんか?版権のためかもしれませんが、文庫本なのにこの価格・・・と思います。

2010年1月21日木曜日

冬そして夜 

1月20日  「冬そして夜」 (S.J.ローザン 創元推理文庫)

 「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」の私立探偵シリーズの1冊。2008年に発売されたときは書評でとりあげられていたと記憶するが、ミステリーのシリーズはきりがないので、もうやめようと思って敬遠していた。つい買ってしまった。「ピアノ・ソナタ」のビル・スミスが「私」の方の作品。
 アメリカンフットボールに熱狂するニュージャージーの町ワレンズタウンが舞台。相棒の中国系女性のリディア・チンとの掛け合いが小気味よく、ユーモアたっぷり。あくたれとアクションたっぷりの冒険ミステリーだが、底流のテーマはもっと重い。

 フットボールの成績が名門大学の進学を保障する。良いことだが、心優しいスポーツマンはここにいない。弱者にたいする強烈ないじめは、パワフルなアメリカの別の一面。
 「おたくはキモイ」という言葉が、日常の日本も似たようなものかもしれない。