1月20日 「冬そして夜」 (S.J.ローザン 創元推理文庫)
「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」の私立探偵シリーズの1冊。2008年に発売されたときは書評でとりあげられていたと記憶するが、ミステリーのシリーズはきりがないので、もうやめようと思って敬遠していた。つい買ってしまった。「ピアノ・ソナタ」のビル・スミスが「私」の方の作品。
アメリカンフットボールに熱狂するニュージャージーの町ワレンズタウンが舞台。相棒の中国系女性のリディア・チンとの掛け合いが小気味よく、ユーモアたっぷり。あくたれとアクションたっぷりの冒険ミステリーだが、底流のテーマはもっと重い。
フットボールの成績が名門大学の進学を保障する。良いことだが、心優しいスポーツマンはここにいない。弱者にたいする強烈ないじめは、パワフルなアメリカの別の一面。
「おたくはキモイ」という言葉が、日常の日本も似たようなものかもしれない。
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